珍しくこの2人が隣に並んだので記念写真。意外とヨランオランのほうが院長より「キリッ」って顔してるのよね。
しかし、共通の話題はいろいろあるはずなのに
会話がはずむビジョンがカケラも見えないお2人だ。
* * *
Ragelise:よし、このまま地盤を落とし、
そのまま間髪入れずにズヴァール城包囲戦に突入するぞ・・・!
バストゥーク部隊の作戦領域から帰還すると、
最終決戦の準備がはじまっていた。
Ragelise:各国、態勢を立て直せ!
迂回部隊は、チューブの爆発を待ってズヴァール城を回りこめ!!
その間、我々鉄鷹騎士隊が迂回の動きを気取られないよう、
ここで敵を拘束し引きつける!!
Vestillet:おい、本当にいいのかよ。
彼女、ポーシャちゃんは・・・・・・
Ragelise : 何度も言わせるな。
この大戦の雌雄を分ける瞬間だ。
それより、迂回の先鋒は茜隼騎士隊だ・・・
後にウィンダスの獅子戦闘魔導団、
バストゥークの第三共和軍が続く。頼んだぞ!
お、おおお獅子戦闘魔導団!!!
ってドロンフルンの!じゃなくて現在某一般民間淑女の方に指揮権のっとられてるあのってぁあああああぁそうだねこないだ
当該民間人の回想で見たよそうそうそうそう こ の と き だ ぁ あ あ あ!!!!!
迂回部隊参加して一緒に行きたいめっちゃ行きたい。
とうずうずしながら作戦に向かう部隊を見送ってたら入れ違いにやってきたのは
Larzos:作戦長、ラジュリーズどの!
!!!ラーゾスさーん!!
こちらの世界のこの時代では初対面!
Larzos:獣人軍が落としていった物資から
このようなものを押収しました。
奴らが通信に使っていたのかもしれません。
Ragelise:これは・・・リンクパール?
ほう、でかしたぜ。これで敵の動きを傍受できるかもしれん。
で、つけたパールから響いてきたのが
???:『だれか、いるの……?』
Ragelise:ポーシャ・・・!?ポーシャなのか!!
・・・ああ。
ラジュリーズの煩悶。
Ragelise:クソッ、聞こえない・・・!
Ragelise:ポーシャ!ポーシャッ!!!
Ragelise:・・・・・・クソッ!!オレは・・・
どうすればッ・・・!!
・・・わかる。
一度は思い切って、『役目』に徹して自分を捨てて。
考えないようにしていたのに。一切思い出さないようにしていたのに。
────声を、聞いてしまったら。
Larzos:余計なことをしたようで、その申し訳ありません・・・。
Ragelise:いや・・・・・・
Ragelise:オレは・・・・・・
Ragelise:・・・。
Ragelise:せめて・・・
Ragelise:せめてオレ一人だけなら・・・・・
Ragelise:ヴェスティーレッ!!
Ragelise:オレも行くぞ・・・・・・。
・・・あっー 言 っ ち ゃ っ た !
いいのかな。
この最も重要な場面で、指揮官の単独行動。
軍規違反がどうとか言いたいんじゃなくて、自分を信じて、命を預けてくれてた隊を、まるごと見捨てたわけで。
・・・って私がもにょるのはともかく
Vestillet:なんだって?
しかし、ラジュリーズ・・・鉄鷹騎士隊は・・・?
とかお前が言うなヴェスティーレ。
あんたさっき「おいィお前ポーシャちゃんは本当にいいのか?」とかブロントフェイスでそれっぽいこと言ってたやないけ!せっかく私情殺して血涙噛み締めながらふんばろうとしてる同僚に水差すような真似したばっかやんけ!その舌の根が乾かぬうちにこんどはその気になった友人に
Vestillet:大丈夫なのか?
それに、勝手な持ち場変更は軍紀に背くぞ・・・?
とか手のひら返してオレシラネ的に背中からマシンガンとか!所詮他人事だからってそうやってコロコロ態度変えて表面だけ気を使う優等生ぶるとかヒトとしてちょっとどうかと思うよ!?
と説教する間もなくラジュリーズの決心は悪魔のささやき(各方面からの)によって固まってしまったようです。
Lilisette:ラジュリーズさま!わたしたちもご一緒します!
・・・なんて、リリゼットの無邪気な笑顔がイタい。
や、そりゃそうだと思うよ。
ラジュリーズの「家族」としての
リリゼットの、個人の、素直な想いとしてはこの明るい喜びは当然。
でもね、その背後には
送り出した副官以下の、部隊の面々の顔がある。
・・・彼らの表情は、このときどんなだったのだろう。
隊長を黙って送り出すだけの信頼関係が、もちろんあるんだろうけど。
複雑。
私は、笑えない。
それはともかく騎鳥上のクスロー卿かこいい!
さあ、いよいよ始まる。いざ、ズヴァ城へ!