伝説はたしか、こうはじまった。
……そして今、この地に願いの星が生まれ落ちた……
ここに始まるは、その星がつむぐ、
それはそれは永い物語である……。
※※※WARNING※※※
※ウィンダスミッション8-2のネタバレです。
※さぁいよいよ本格的にキモくなってまいりました。
※・・・ていうか・・・うわぁ・・・マジやばい。これ。キモい。宗教?
※逃げろ!!悪いことは言わん、引き返すのじゃ!!
「おにいちゃん!」
闇牢の扉が開いたとたん、アプルルたんは駆け込んだ。
「なんだ……おまえか……。
いや、夢か?」
院長。
意外だった。
もっと、毅然と、何ともないような顔をして座ってると思ってたのに。
闇牢の力がどんなものだったのか、今さら、はっきりと悟る。
と、同時に。
院長のこれだけの言葉に、なんだか、胸が締め付けられた。
苦しいんじゃなくて、うーん、なんだろう。
安心とか、うれしさに、似てる。ちょっと違うけど。
院長が助かったことに、じゃない。
衰弱した意識のなかで、院長は、アプルルたんの「夢」をみた。
いつも他人のことなんか何も考えないで
そして 自分のことさえも全部置き去りにして
ひたすら「ウィンダスの未来」のために進みつづけてた院長。
でも、たったひとりの家族。
それはまた、院長のなかでも大切なものだったんだ。
そしてきっと、今はない失った家族も。
・・・て、そんな感傷はあとから振り返って思ったこと。
実際はすぐに
「なんだ?なにか不思議な力を感じるぞ……。
おまえ、何を持っているんだ?」
院長は立ち上がって、こちらを見た。
その目はでも、私を見てはいない。アプルルたんのことも今や見ていない。
見つめる先はもうただひとつ、蘇った神々の書。
そして、その先にある「ウィンダスの未来」。
思えば、このときに私は確信したんだ。
ああ、院長は助かった。
もう、心配はいらない。
*
この後の展開に、周りはみんな私のこと(主に脳とか)を心配したらしい。
どえらぃことんなってるんぢゃーって。
でも、私は平気だった。
自分でも不思議なくらい。
「心配はありませんことよ。
なんていったって、
彼は、わたくしが育てあげ叩きあげて生き残った魔道士。
ちょっとやそっとじゃ、くたばりませんわよ!」
シャントット様の高笑いと同じくらい、私にも確信があった。
院長は助かった。
心配はいらないんだ。
奇妙なほどに穏やかな気持ちで、あちこちに報告にまわった。
「おにいちゃんを助けてくれたご恩はずっと忘れません。」
80000ギルを手に入れた!
・・・ってはちまんぎる?!!!Σ((( ゚Д ゚;))))
いいんかそんな大金?!!!
「この金、どこから出たんやろ。」
モソクがぽつりとこぼした。
え、えぇっ まさか 手の院予算じゃないよね?!!Σ(´д`;)
ボイゾが・・・ボイゾナイゾがまた怒るー!!!!
・・・とあわてて様子伺いに行ってみたところ
「大変なことになったぞ・・・
このままアジドマルジド院長の目が覚めなかったら、
アプルル院長は牢破りの罪だけじゃなくて、
人殺しの罪まで着せられちまうかもしれない・・・
いや、待てよ。
あのときアプルル院長と一緒に闇牢を破った冒険者がいたらしいから
そいつに全部罪を押しつけちまえば・・・」
ちょ、やめて ナニソレ
*
天の塔。
「むっ!
なんだか、怪しいのなの。クピピと目を
合わせないようにしてる気がするなの……。
うーん、星の神子さまも、
セミ・ラフィーナさまも、ずっとそんな感じで
天の塔は雰囲気わるいなの。クピピは困ったなの。」
上層部、不祥事を隠蔽しようとしている模様。
*
最後に、院長のことを
おそらく 国中で一番ほんとうに心配していたであろう、この二人にも報告を。
「我らが院長の容態ですが・・・・
身体に異常はありませんでしたが、心がなにかに
捕らわれている様子でした。
・・・・・・シャントット博士とアプルルさんがついているならば、
心配ないでしょうが・・・」
クロイドモイドのこの、いつも言葉の端々にあらわれるさりげないシャントット様への崇拝がずっと気になってます(*´Д`*)
「アプルルさんとシャントット博士から聞いたよ。
アプルルさんと君は、危険をおかして、
院長を助けに行ってくれたんだってね。
どんな目にあってもいい、僕も手伝いたかったよ。
だって、僕、院長のおかげでここにいることができるんだもの。」
【えっ?!】ハックルちょっとまって、それって
まさかやっぱr
*
ひととおり報告を終えて、空を見上げる。
今宵は満月。
ウィンダスはコンクエ一位。
私の心も、まるく、白く 穏やかに澄んでいる。