※※※WARNING※※※
※過去ウィンダス連続クエストのネタバレです。
※想像を絶するレベルの長文です。かつその大半が電波系ポエムです。
※もうなんかアレです。
「Miyapin、只、我を信じよ。」
素顔を隠した大魔元帥閣下がのたまうた。
けど、素直にゃ頷けない私。
なんかアナタね、やたら人気高いみたいですけど
アテクシ個人としちゃー全然信用してませんからねッ
これまでの戦況見てると奇襲奇策の先陣とかいうピンポイント攻勢ばっかりで本来必要な司令塔的役割おろそかにしてんじゃないの?そりゃカモロドミロじゃなくても手柄欲しいだけのでしゃばりかって突っ込みたくなりますよ。あと耐魔装備ヤグに紫のうねうね構えてどうみても魔法撃とうとしたよね?よね?見てたんだからねちゃんとねッッ!
「・・・そうか。ならば
ウィンダスのため、私情を挟まず聞け。」
あ。
なるほど、こういうところか。
目的のためには
手段も、犠牲も、信義も、自らの評価も、問わない。
この人が求めているのは結果だけ。
そこに貫く、絶対的で非情な冷酷さ。
・・・・・・に関しては、私も「信用」しよう。
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というわけでここからが復帰後です。
すっかり受けたこと忘れてた魔晶石集め。
最後のベドーは土砂降りでした。
院長服は裾が長くて泥はねとかびしょ濡れになってしまいそうで申し訳ない(なら呼ぶな)
しかしベドー、こんな安心なレベルになってから来たことあんまりなかったから、いろいろ見回す余裕があるって結構新鮮。
ブラスとかブロンズっぽい調度品が多いのがクゥダフっぽいですね!
あっ 魚が干してあるー
Ajido-Marujido:・・・何回同じことを言わせる気だ?
おまえの頭の中には腐った星の木の実でも詰まってるのか?
す、すすすすすいまえんすすすぐ済ませますすぐ行きまs
過去クエだろうと隙あらば脳内小芝居を挟むのは忘れません。(どうでもいいよ)
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「ああ、お帰り。
ロベルアクベル元帥がお待ちだよ。急ぎたまえ。」
5年寝かせたおつかい済ませてやっとこさの天の塔。
「御苦労であった。
・・・Miyapin、貴下には、本当に世話になった。
この戦いも、もうじきひとつの結末を迎えるだろう。
その前に、我の目的と、秘密を・・・・
貴下にだけは、話しておくべきだな。
ふ、もっとも大方察しはついている、といった顔だな。」
うん、察しはついていた。
ていうか、この長い休止期間中、
正確にいえば、休止中のどうしようもない懐古熱発症期間中に
なんとなくだけど
一生懸命避けるようにはしてたんだけど、
やっぱり少しだけ、「未来」が目に入ってしまっていた。
だから、知っていた。
黒い「未来」が、あることを。
そして、察していた。
おそらく、彼は、そこから来たということを。
・・・でも。
実際に見た、枯れた大樹の姿は。
それ以上に、倒れた「人々」の姿は。
思っていたよりずっと、きつく、胸に刺さる。
いや、私は「見た」わけじゃない。教えられたんだ。
・・・これを、ほんとうに目の当たりにした彼から。
その後のロベルアクベルの戦死からの一件はちょっと意外。
元帥が入れ替わる前から、ロベルアクベルって元帥だったんだー(日本語が不自由)
在りし日のロベルアクベルさんは
「善良だけど愚鈍」とか「穏やかで大らか」とか評されてるから
本人は大魔元帥やってなくて、
中の人が入れ替わったあとに役職ついたのかと思ってたけど。
・・・でも、だとしたらカイルパイルが憧れてたのは、いつからなのかな。
もしかしたら彼の知らないうちに、中の人が変わっちゃったりしてたんだろうか。もしそうなら、ちょっと不憫。
なんて考えてるのがバレたのか
「どうした?物言いたげな顔をしているな。
何か、気になるか、Miyapin?」
とか突っ込んでくる元帥。
や、別に気になるかって言われればそれほどでもないんだけど
「邪推しているのか?彼が本当に戦死だったのか、と・・・?」
ってエエエ怖い!!!
そんなこと考えてなかったよ!ていうか思いもしなかったよ!!
「いずれも、憶測の域よ。
まもなく、歴史の闇に埋没する出来事だ。」
・・・・・・怖い。
微かに笑いながら語る姿に、粟が立つ。
この人は、思ってた以上に、怖い。
求める結果のためになんであろうと犠牲にしようという、
その壮絶な覚悟のせい、なのかもしれないけど。
・・・・・・いや、でも違う。
この人は、何かが違う。『人』とは。
ここに至って初めて
自分が
今まで相対したことのないものと見合っているのを自覚した。
怖い。
足元から背中に、ぞわりと何かがかけのぼる。
でも、動けない。私ももう、その手のひらの上に乗ってしまったのだから。
「お話中失礼します。少々良いですか?元帥。」
凍った沈黙を破るように、闖入した人物。
カラハバルハ。
ずっと名前を聞いてきたこの人とも、
きちんと言葉を交わすのは、これがほとんど初めてだ。
「・・・Miyapinさん。
不思議な女性です。ぜひ、あなたに聞いてみたいことがあります。」
その、初めての会話。
「Miyapinさん。わたしの考えでは、あなたは違う世・・・」
息が止まる。
ああ、だめだ、怖い。
本当にこの人は、怖ろしい。
───ウィンダスのタルタルの中からは、
数百年に一度、「世紀の大天才」と呼ばれるほどの、
大魔法使いが生まれることがある。
現代ウィンの片隅で、町の人に聞いた何気ない話。
ちがうやい!100年じゃないやい!20年に1度くらい大天才出てるやい!!
・・・ってフンガーしてたけど
でも。
私でも、わかってしまった。
このひとは、違う。
私の見てきた、どんな偉大な英雄、天才、勇者、賢者とも。
神の目だ。
『人』じゃない、こんな、すべてを見通してしまうのは。
「いや、そんなことは大した問題ではないのかもしれません。
わたしが知りたいのは、唯ひとつ・・・」
怖い。
穏やかな語り口だけど、その背後にある叡智は
何もかもを見通し、その手に掴んで、思いのままに操ってしまう。
世界の運命や、自らの命さえも。
大きすぎる力に見据えられ、尊敬とか心酔とかよりもまず、恐怖。
それは、神と直接相対してしまった人間なら感じてしまうのがふつうならぜいいんだろう。
でも
「ウィンダスの皆は、幸せに暮らしていますか?」
・・・答えをためらったのは、怖いからじゃなくて。
あなたがいなくなったことで
幸せを失ってしまった人がいることは、知っている。
長い間暗闇で惑い あなたの助けを求めてひとり震えていた人。
・・・でも、その人はいま、前を見ることができた。
長い悲しみを糧に、もう一度、笑顔で、あなたのいない世界を見つめるために。
そのために、私は、長い時間とすべてを賭けた。
それをとりもどしたのは、事実であり、自負。
・・・・・・でも、伝えてしまったら。
迷いながら、正面から、はじめてマトモに彼を見た。
きれいな人だ。
タルタル族でちょっと見たことのないような、美しい深い色の目。
穏やかで、すべてを見通し、すべてを受け入れる目だ。
「・・・・・・
そうですか。ありがとうございます。」
ああ、決めてしまった。
私の小さな頷きが。彼の運命を。
ウィンダスの未来を。