オズトロヤ城〔S〕。ここから最後まで見届ける。
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しんと静まったオズ城から、フェンリルの遠吠えが一声。
・・・合図を受けたように、弓を引くペリィ様。
「光」が充填されて
────放たれたッ!!!!
お、おおッ・・・
これはッ・・・!!!
・・・20年後。守護戦士となった、元捕虜だったミスラの子どもたちは
このとき「光の弓」で助けられたことを皆はっきり記憶していたという。
・・・うん、そりゃ、この光景は。どんなに幼くても、絶対に脳裏に焼きつくだろう。
Romaa Mihgo:・・・こりゃまた、すごいね・・・・・・
高見するロマー様。そして、
Romaa Mihgo:行くよっ、お前たち!
最後のごちそうだ、たーんと食べてきなっ!
最後の号令!
ついに、最後の突撃いぃーッ!!!!
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一方、塔の上。
ペリィ様。・・・息が荒い。
Perih Vashai:一生分の・・・・・光を・・・・・
Perih Vashai:アタシにくれ・・・・・・!!
放ったあぁーッッ!!!!
Perih Vashai:ッ!!
そして・・・・
う ・ 撃ち抜いたぁぁああああーーーッ!!!!!
すごくない?!!これちょっとすごいすごくない?!
オズ城掃討からフェンリルへのとどめまで!
ぜんぶ1人!ペリィ様1人でやっちゃってない?!!
対ヤグード教団戦、魔道師団=ウィンダス正規軍一切カヤの外で決着しちゃってない?!!すごいよペリィ様大戦いちばんの立役者じゃないかあああああ!!!!!!
・・・・・・じゃなくて、────光の弓か。
ペリィ様1人というか、使い手を越えた、大いなる「禍々しい」力。
人ならぬ、魔晶石の力が、神獣にとどめをさしたんだ。
Fenrir:・・・・見事なり・・・・・!
あ、フェンリル。
最期に、意識がもどった?
・・・・・・どっちの、誰の、意識が?
Fenrir:小さく弱き者・・・
しかし、強く未来を・・・信ずる者たちよ・・・・・・
あ、これは神獣。
フェンリルの言葉か。
Fenrir:我の・・・仕事はここまでだ・・・・・・
あとは・・・任せた・・ぞ・・・・・・Miyapin・・・・・
!!?
Fenrir:臆せず・・・・・・進め・・・!
未来は・・・・・・運命は・・・・
貴下らの・・手に・・・・・!
げ、元帥っ
・・・消えた。
サルタバルタの星月の加護と一緒に、
3つのともし火が、すべて。
もう、声は聞こえない。
・・・しばらくの間、ね。
20年後。 必ず私が、また。
*****
で、ここでシウを無事再捕獲して
いざ脱出!!
・・・ってとこで
Lehko Habhoka:・・・シウを連れて先に行ってくれ。
僕は足手まといになってしまうから。後で・・・・・・
って、ちょ、レコおまえ
なにいきなりフラグ立ててるわけぇー?!!
・・・あーあ。
案の定、なんかやばい怪我で瀕死っぽい設定ひっぱりだしはじめるレコ。
Lehko Habhoka:・・・終わったよ。ぜんぶ・・・・・・
うまくやれたかな?
???:いいんジャないかな?
なんか光と会話しだした。
前も喋ってたカーバンクル?
・・・かと思ったら
???:ボクのキョーダイたちは
気配がひとつになったカラ・・・
そっちに合流しなきゃ・・・・・・
あれ? これって
Lehko Habhoka:氷湖で助けてくれてありがとう。
きみのおかげで楽しい冒険ができたし
良い出会いもたくさんあった。
???:こちらこそだよ。
キミと融合したおかげで、
ボクもなんとか消滅せずにすんで、
プロジェクトを続けられたんだもの。
ケット・シー?!!
ケット・シーの一部と融合してたのかーなるほどー!!!!!
ずっと、このレコはロベアク元帥と一緒に黒い未来から来たレコだと思ってた。こっちのレコは湖の底でさ、あっちでは罪狩りから逃げてその過程でこっちへってカンジでさ。でもさっきの話で沈められたレコと同一人物って知って、あれ?じゃあどうやって復活したのって思ってたんだけどなるほどーウルトラマン方式だったんだー。
???:・・・ネェ、願いは叶ったのカい?
Lehko Habhoka:ふふ、復讐のことかい?
興味深い人物がたくさんいて楽しくてね。
いつのまにか、そんなこと忘れていたよ。
不思議だな。
登場からずっといけ好かなくて興味持てずに最後まできたレコだけど、
ここにきて、少しだけ好感が持ててる。
・・・スカリーGに本音ぶちまけたあたりかな。
うわすべりする言葉ばっか連ねてつかみどころなくニヤケてるより、
わかりやすく復讐心ぶつけてヤケになってる姿のが、とてもよかった。
ちゃんと「レコ本人」がそこにいるのが見えたもの。
そして、今。
すべて、ふっきれた顔。
どっかで見たな、と思ったら
過去サンドで仇討ちをやり遂げたときのエグセにちょっと似てるんだな、この表情。
Lehko Habhoka:僕は、ウィンダスに来て
少し変わったみたいだ。
ああ、わかった。
レコに最後、好感が持てた理由が。
Lehko Habhoka:Miyapin、僕は、きみが好きだ。
それから、ウィンダスも・・・・・・。
あれは、嘘じゃない。
この猫は、私が大好きなこの国を、おなじように好きなんだ。
だから、私も彼を、キライじゃない。
Lehko Habhoka:僕らは、離れていても、ずっと友達だ。
いやまあそこまでは認めてないけどな!